特集2 補完代替医療の基礎教育への導入
扉
pp.727
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100748
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この10年ほどの間に日本の医療界に起きた補完代替医療ムーブメントは,西洋医学の「車の両輪」を担っていた看護の基盤を問い直させると同時に,補完代替医療と看護との共通点を見いださせた。
人のもつ自然治癒力を引き出す技術を,看護師は多数もっている。足浴やマッサージなど,素手でできるわざ。それらは,臨地実習で患者に話しかけられないでいる学生に,コミュニケーションのきっかけをつくることもあれば,看護師による専門外来で,ケアサービスの目玉ともなりうる。しかし,このような看護の本質に関わる技術を系統的に学ぶ仕組みは,基礎教育のなかにあったであろうか?
本特集では,補完代替医療,あるいは看護独自の介入を科目としていち早く位置づけた大学のカリキュラム・授業内容を紹介し,座談会では基礎教育で教える意義を議論する。
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