連載 教え,伝える現場・4
見て覚える,そして数多く経験する―大島かおりさん
永井 祐子
pp.281-284
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100264
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神奈川県藤沢市。大島さんは,「村瀬ドッグトレーニングセンター」の一角を借りて自分のドッグスクールを開設している。預かった犬のしつけ,救助犬の訓練,および訓練士の育成を行う一方,このセンターを拠点に救助犬訓練士協会(NPO法人)としての活動もしている。「人の役に立つ犬を作りたい」――災害救助犬を育てることは大島さんのライフワークだ。
「犬は人間のように高度な知恵者ではないんですよ。テレビ番組で老犬が寝そべっているところを映して“盲導犬の引退後の幸せ”なんて犬を美化して言うけれど,実は,犬は居心地のいい所でゆったりしているだけなんですよ。人に手をつけられない分,犬に道徳を求めているんじゃないかな」
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