“JOY”of the World!|ロールモデル百花繚乱・22
“卓球ねえちゃん”の塞翁が馬/「その人の物語を聞く」ことから
泉 美貴
1
,
片岡 仁美
2
1昭和大学医学部 医学教育学講座
2岡山大学病院 ダイバーシティ推進センター
pp.1575-1581
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203530
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もともと「教師」を志していたが、「医師になれば(医学生の)教師にもなれる」という父の一言に触発され、医学部に入学した。卒後は尊敬する師匠に魅了され「病理学」を専攻し、20年間邁進した。やがて念頭の想いは「医学教育者」となることで結実し、現在は日本の医学教育を変革するため奮闘している(表1)。
優れた医師になるには、本人の才能とはおよそ関係がなく、優れた師匠につく必要がある。医師としての力量は若いうちに決まるので、卒後の数年間は仕事を優先することをお勧めする。結婚や出産を経ても、周りの人や家電の助けを借りることにより、仕事との両立は十分に可能である。
振り返れば、人生で大事なことはすべて、中高大と打ち込んだ卓球に学んだ。人生は勝つことも負けることもあるが、七転び八起きでチャレンジしてきた。医師というこの素晴らしき人生を、次の世代によりよい形で伝えていきたい。
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