特集 女性の自己実現を支援する
思春期保健事業「ピアカウンセリング」を実施して
松田 寿美子
1
1沖縄県北部保健所
pp.98-102
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902987
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思春期の女性は男性に比べて,女性である自己を否定的にとらえる傾向にあり,自己の性受容は,自分を大切にする感情=自尊感情に多大な影響を及ぼすといわれている1)。平成11年3月に発表された,沖縄県小・中・高等学校における性に関する調査研究報告書で県性」についての印象を全体的にみると,「とても大切なこと」「なんともない」が上位を占め,次いで男子は「大変興味をそそること」が多かったのに対して,女子は「恥ずかしいこと」というとらえ方が多いとの報告があった。
思春期は心身ともに大人へと発達しながら自分自身を発見していく過程ともいわれ,この時期の自己の性受容は時にいろいろな問題を含む。最近では地方でもメディアによる性情報が氾濫するなか,当保健所でも学校保健や地域,医療機関などから思春期に関わる課題が多く挙がってくるようになった。
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