特集 福祉領域で保健婦がめざすもの
保健婦活動の福祉領域への広がりと課題
高崎 郁恵
1
1厚生省健康政策局計画課保健指導室
pp.6-9
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902808
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はじめに
保健・医療・福祉の連携が叫ばれてからかなりの年月が経過しているが,平成2年の福祉八法の改正,平成6年の地域保健法の施行は,人口の高齢化に伴い増大する住民ニーズへの対応に向け,保健・医療・福祉の連携を急速に具体化させている。特に地域で働く保健婦は,この時代の流れを背景とし福祉領域から期待されることも多く,保健婦の活動の場を大きく広げてきている。しかしながら,この活動の場の広がりについては,それを歓迎する者ばかりではなく,慎重論を唱える者も多い。
本稿では,市町村保健婦の福祉領域への配置状況を報告すると共に,福祉領域で活動することへの課題や可能性について考えたい。
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