特集 保健婦批判—あなたはどう思う
[保健婦批判は妥当か]
保健婦批判に応えて—私の思うこれからの保健婦が目指す方向
平野 かよ子
1
1厚生省健康政策局計画課保健指導
pp.800-804
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902798
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
わが国の人口の高齢化や疾病構造の変化に伴い,医療のあり方も施設内医療から在宅医療へシフトされ,地域において医療と福祉が統合される必要から,保健婦のあり方についても論議されることが多くなった。
そのような中で今回の本誌の特集で,保健婦への批判が具体的に10のキーワードで示された。そのキーワードでは,保健婦は個別的なケアの担い手としては臨床的な技術に欠け,口先だけの指導に終わっていると言われている。また,保健婦は予防的な関わりをするのだと言いながら,予防技術も画一的で,個々人が健康のための生活行動を変えたり,それを維持させる技術を持ち合わせているのか甚だ疑問がある,などと言われている。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.