特集 エンパワメントに着目した活動を
[活動事例3]「健康日本21」地方計画策定におけるエンパワメント
津田 幸子
1
1近江八幡市健康福祉部保健センター
pp.1156-1162
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902364
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保健婦は住民の健康課題を地域への問題として発展させ,事業化をめざして取り組んできた。ところが,法律が整備される中で,考える間もなく事業をこなしていくことに精力を注いできたように思う。その最たるものが老人保健法であり,今日までやみくもに事業をこなしてきた。しかし,事業を数多くこなしていながら,手応えがない,達成感が得られない,そして事業評価という点で成果として現せないといった現実がある。特に介護保険法がスタートし,予防という活動の必要性が高まる中で,いままでの事業をどのように整理し発展させていけばいいのか,1つの転機を迎えていると言える。
昔から言われている「住民と共に歩む保健婦活動」とはどのような活動なのか。滋賀県近江八幡市では,『健康はちまん21プラン』策定をきっかけとして,保健婦と住民が互いのエンパワメントを高めながら地域づくりを進めているので,その経過について報告したい。
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