連載 金丸弘美の食をめぐる旅・9
「いりこ」で生計を立てる伊吹島
pp.725-727
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902668
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「いりこ」にはさまざまな形がある。小さいのやら大きいのやら。名前が違うので別物だと思っていたら,成長で名前が異なるのだそうだ。いりこはすべて,かたくち鰯。生まれたばかりの小さいのから順に,かえり,ちりめん,中羽,大羽と成長と大きさで名称が変わる。
伊吹島(香川県高松市)のいりこは,形がよく最上の出汁がとれる。こくがあり,微妙な塩辛さ,甘さのバランスが絶妙だ。そのまま食べると海辺の香りが凝縮されている。
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