連載 ニュースウォーク・47
「三方—両損」の行方—医療改革
白井 正夫
pp.170-171
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902578
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左官の金太郎が3両入りの財布を拾い,落とし主の大工の吉五郎に届ける。ところが吉五郎は「落とした金はもう自分のものでないから,持って帰れ」の一点張り。金太郎も「そんな金が欲しくて届けたんじゃねえやい」と,江戸っ子気質の張り合いで,事は南町奉行に持ち込まれた。
ここで大岡裁きが出る。越前守は自ら1両を出して4両にし,2人に2両ずつをほうびとしてつかわした。それぞれ3両が懐に入るところを1両の損,奉行も1両出したから1両の損。めでたく解決したところで,越前守のはからいでお膳がでる。
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