特集 児童虐待に介入するための視野と技術
【調査からみえるもの】
児童相談所・保健所はどのような援助をしているのか
安部 計彦
1
1北九州市児童相談所
pp.1030-1035
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902541
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児童虐待への対応の中核的機関である児童相談所と保健所や保健センター(以下「保健所」とする)の連携の必要性は強くいわれながら,実際には十分とはいえないのが現状ではないだろうか。また保健所が児童虐待にどのように取り組んでいるか,その実態も,いくつかの先行的な報告があるだけで十分に解明されていないように思われる。
そのため筆者たちは,平成12年度の厚生科学研究として,西日本7地区の児童相談所と保健所のそれぞれに研究協力員を求め,同一時期(平成12年4月1日〜9月30日)に,同一地域の同一年齢層(満18歳未満)で,新規・継続ともに虐待を意識して関わった事例について調査した。
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