特集 精神保健福祉業務の市町村移管—保健所と市町村の連携を考える
【神奈川県にみる連携事例】
精神保健福祉センターの取り組み
助川 征雄
1
,
佐々川 洋子
2
1神奈川県立精神保健福祉センター調査・社会復帰課
2神奈川県立精神保健福祉センター専門福祉司
pp.842-847
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902507
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2002年度からの市町村精神保健福祉業務の実施は,本県においても当事者や地域の社会復帰施設関係者などの注目と期待を集めている。これまで,保健所や精神保健福祉センターなどで精神障害者の社会復帰や社会参加に取り組んできた関係者にとっても,期待がふくらむところである。
県内においては,早くから地域作業所などの補助金を中心とする市町村精神障害者支援事業が実施されてきた。しかし,個別相談や集団援助はあまり取り組まれてこなかった。そのため,来年度からの新たな業務実施に向けては,「基礎的なことがわからない」「何をどれだけ準備すればよいかわからない」といった「不安や混乱」があり,体制づくりにはばらつきが見られる。
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