連載 使いみちのない時間・22
目覚め
丈久 了子
pp.816-819
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902504
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「あっ,急がなくっちゃ,列車に乗り遅れてしまう…」
もどかしいほどに前に進まない両足を恨めしく思いながら,由岐はプラットホームへの長い階段を仰ぎ見た。両手には,抱えきれないほどの荷物があった。
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