特集 母子保健活動で「心の問題」を予防する
精神健康調査票を用いた母親の「心の問題」への介入—田富町の子育て支援事業
末木 恵子
1
,
相田 幸子
2
,
平山 佳栄
1
1山梨県立精神保健福祉センター
2山梨県田富町
pp.924-930
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902289
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山梨県田富町では,平成9年に乳幼児をもつ母親のニーズと,育児支援のあり方について調査を実施した。その結果,母親は育児について悩み,ストレスを感じていること,乳幼児健診を「悩み事,心配事を解消できる安心の場」ととらえていることが分かった。その後,母親のメンタルヘルスにどのようにアプローチすればよいか,町としてどのような活動に取り組むべきなのか,について検討を重ね,平成11年度から「子育て支援事業」を立ち上げ取り組んできた。本稿では,その事業の概要と乳幼児健診で母親を対象に実施した精神健康調査と精神保健相談について述べたい。
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