「保健世界1」に思う

　信州は30数年前，新聞記者としての第一歩を踏み出した土地である。日本尊厳死協会から公開講演会の「尊厳死を考えるin長野」に声をかけられた時，二つ返事で引き受けたのも「ふるさと」への懐かしさに急かされてのことだった。

　土曜日の午後の長野市はあいにくの梅雨にたたられたが，それでも150人を超す人が集まった。地域の在宅医療やホスピス活動で知られる諏訪中央病院長の鎌田實さんが「いのちのちから」，私が「健康余命」の講演をした後，出席者との話し合いがあった。