連載 使いみちのない時間・8
野バラ
丈久 了子
pp.706-710
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902249
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「あのお,保健婦さん…」
老女が遠慮がちに,口を開いた。血圧測定を終え,保健婦の首藤が訪問鞄から記録表を取り出しているときだった。首藤が老女に顔を向けると,すまなそうに老女が続けた。
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