特集 『健康日本21』の地方計画をつくろう
『地方計画マニュアル』作成に携わって
櫻井 尚子
1
,
武田 順子
2
,
福本 久美子
3
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
2川崎市多摩保健所健康課
3熊本県健康福祉部高齢保健福祉課
pp.393-399
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902188
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これだけはやってはいけない地方計画
「健康日本21』計画は,残念なことに国の閣議決定した基本計画とならなかった。しかし,『健康日本21』の基本精神は,トップダウンではなく,ボトムアップの政策である。地方がよりよい健康政策を展開し,地方から自治体の基本計画を健康を軸としたものに動かしていくことが,国の『健康日本21』計画を進めることにもつながる。
従来,国から健康政策が下ろされてくると各自治体の保健担当部門がそれに沿って計画を立て,保健婦は計画作成のための情報の収集や補助金のための事業の実施あるいは報告書作成のためのデータの処理に追われる傾向にあった。また煩わしい仕事が国から下りてきたと思っている人もいるであろう。
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