特集 『健康日本21』の地方計画をつくろう
地方計画づくりで陥りやすい失敗をどう克服するか
福永 一郎
1
1香川医科大学人間環境医学講座衛生・公衆衛生学
pp.371-377
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902184
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はじめに
『健康日本21』の地方計画づくりは,ヘルスプロモーションの概念を大幅に取り入れた保健計画の推進過程としてとらえられる。保健計画の重要性は過去から言われており,保健婦・士の養成カリキュラムでも教えられるべき重要な部分であり,これまでにも折につけ各種雑誌の特集でたびたびとりあげられたり,現場従事者向けの研修も多く用意されてきた。それにもかかわらず,多くの地域では,保健計画はあまり推進されているとは言えない。これは,計画を推進するにあたっての種々な阻害要因が存在するからだと思う。
『健康日本21』の地方計画づくりは,公衆衛生に従事する者にとって,これらの過去の失敗にリベンジする絶好の機会でもある。本稿では,計画づくりの過程で陥りやすいと思われる誤りと,その克服ポイントについて述べる。
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