特集 NPOが住民参加を超えるとき
「府中地域福祉会えりじあ」の取り組み—NPO的精神保健福祉活動
白戸 雅美
1
,
関 和子
1
1府中地域福祉会えりじあ
pp.563-566
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902007
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はじめに
1993年に障害者基本法が成立し,1995年には精神保健福祉法が改正され,精神障害者の自立と社会参加が明確に打ち出され精神保健福祉活動を取り巻く環境が大きく変化してきている。
また,1995年の阪神淡路大震災を契機に,ボランティアに対する社会的認識に大きな変化が生じ,その重要性がクローズアップされた。現在では社会福祉を考える上で,なくてはならない存在となっている。さらに1998年3月,特定非営利活動促進法(NPO法)が成立した。このことにより市民活動に対し法律上明確な位置づけがなされ,その活動に大きな社会的信頼および活気を与えた。そして現在では,多くの団体がNPO法人を取得し活動の基盤を得ているという。
そこで本稿では,NPO的精神保健福祉活動という視点から,東京都府中市において精神障害者へのサービスを提供している「府中地域福祉会えりじあ」の活動を報告したい。
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