特集 保健活動のパラダイム・シフト
[異業種からみた保健]
外国人も住民の1人—豊島区の外国人相談実施状況から
上村 悦子
1
1豊島区企画部広報課
pp.1052-1053
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901479
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豊島区の外国人
平成7年末現在で在日外国人の登録者数は,過去最高の136万2371人に達し,日本の総人口に占める割合は1.1%となった。平成3年5月からのバブル不況の影響を受けて,景気が低迷している日本経済の現状にあってもなお,国際社会のさまざまな要因による世界的な人口移動の波は,日本へも着実に押し寄せている。
豊島区の外国人登録者数は,平成4年6月をピークにわずかではあるが減少傾向にあるものの,平成8年8月1日現在で1万3731人となっており,総人口24万7507人の5.5%を占めている。交通の便がよい池袋駅を中心とした商業地域の周辺に住宅街が広がり,さらに日本語学校,専門学校,大学もあり,生活するには便利な豊島区の特性は,外国人にも暮らしやすい地域となっている。彼らの国籍は91か国に及び,地域社会では多様な在留形態をもって暮らしている外国人との共生が,既に日常的となっている。
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