増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
1章 上手な患者誘導
外国人患者への対応
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
外国人患者
,
コミュニケーション
,
外国人患者の受け入れ制度
Keyword:
外国人患者
,
コミュニケーション
,
外国人患者の受け入れ制度
pp.110-114
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020110
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はじめに
呼吸機能検査においてコミュニケーションは非常に大事な要素の1つである.
2024年12月現在,COVID-19の感染流行による渡航規制は緩和され,観光場所にも外国人が増えている(図1)1).また,在留外国人数も全体としても年々,増加傾向にある.圧倒的にアジア(中国や韓国)の出身者が多く,都道府県別にみると関東が多い(表1,2)1).
外国人といっても,中には日本語でのコミュニケーションに全く問題ない方もいる.また,簡単な日本語であればコミュニケーションをとれる方も多い.中には,われわれよりも長く日本に在住されている方も多く,名前だけではその方が日本語でのコミュニケーションをとれるかの判断は難しい.
呼吸機能検査を進めるに当たっては,基本的に簡単な日本語や,その患者がよく使うフレーズを探りながら言葉を選べば問題ない.一方で,日本語が全く話せない患者もいるため,検査室ではあらかじめ対応方法を考えておいた方がよい.
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