連載 衛生制度の開拓者たち—明治はじめ京都における政策をめぐって・5
3人の「お雇い外国人」
小野 尚香
1
1大阪大学医学部公衆衛生学教室
pp.154-157
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900879
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ペリー(M. C. Perry)のひきいる黒船が,浦賀に姿を現したのは,幕末の嘉永6(1853)年のことでした。まもなく鎖国のとびらを開いた日本は,欧米諸国の国力の背後にある近代科学文明や社会制度に驚異の目をむけていきます。
西洋文明を学ぶことこそ,新しい社会を作っていく道程であると信じた時代でした。多くの外国人が,招かれ雇用されていきます。彼らは「お雇い外国人」と呼ばれました。その頃の医学の歴史の中にも,彼らの活躍した姿が映しだされています。
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