特集 カリキュラム改正に伴う保健婦の基礎教育
[インタビュー]なぜ,いまカリキュラム改正なのか—厚生省健康政策局看護課長久常節子氏に聞く
畑野 相子
1
1滋賀県立総合保健専門学校
pp.510-516
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901379
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新力リキュラム誕生の背景と改正のポイント
畑野 今年の4月1日に厚生省から「看護職員の養成に関するカリキュラム等改善検討会中間報告書」が公表されました。そこで,いま,なぜこの時期に新しいカリキュラムが改正されるのか,その狙いは何かについて,まずお聞きしたいのですが。
久常 新しいカリキュラムは平成6年12月にまとめられた「少子・高齢社会看護問題検討会」の報告書が背景になっています。その内容を見ると,少子化が進む中で,安定的に看護職を確保すること,高齢社会の中で訪問看護などの需要が増えていること,さらに,医療の高度化・専門化の進展にしたがって,看護職にも従来以上の観察力や判断力が求められるようになってきたという3つの変化に対応して,看護職の資質の向上を図ることが重要という内容でした。
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