特集 保健所の機能強化を考える
保健所機能強化論
保健計画
[事例]住民モニター制導入による地域保健活動総合システム化事業
大森 せつ
1
1石川県羽咋保健所
pp.1043-1047
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901279
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はじめに
羽咋保健所管内は1市4町を管轄し,能登半島の中央部に位置しています(図1)。管内人口は7万708人(平成6年10月1日現在)で,65歳以上人口は1万4526人です。65歳以上人口比は20.5%で石川県平均15.8%を大きく上回っています(図2)。
近年,住民への保健活動の実施主体は県保健所から市町村へと移ってきています。現在,市町村の保健事業は増大の一途であり,保健婦などの人員の増加は仕事量に追いついていないのが現状です。多くの市町村では,現在実施している事業の消化に忙しく,住民のニーズに応じた事業を企画したり,それぞれの事業を評価する余裕はなくなってきているように思えます。限られた財源や人材の中であっても,住民のニーズの多様性を考えると,現在実施している事業内容を見直し,住民のニーズに対応した効果のある事業を計画的に,また効率的に行うことが重要です。
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