調査報告 [保健婦が行う地域の保健活動への提言]
今,尿失禁の対応を中高年女性へ—横浜市在住の1700人へのアンケート調査結果から
眞舩 拓子
1
,
穂坂 正彦
2
,
宮井 啓国
3
1横浜市立大学看護短期大学部
2横浜市立大学医学部泌尿器科
3横浜市立港湾病院泌尿器科
pp.900-904
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901253
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はじめに
21世紀に向けて人口の急激な高齢化は,保健医療福祉分野での対策に大きな課題を投げかけている。しかし,高齢者へのゴールドプランと乳幼児へのエンジェルプランが同時に対策として打ち出されたのをみてもわかるように,21世紀へのより良い保健医療福祉対策は単独の対応だけでなく,総合化された対応が必要であると言える。これは個人の健康状況を管理しているだけでは得られない視点で,地域全体の住民の健康状況を管理する公衆衛生および地域医療の視点が必要であることを意味している。
保健所および市町村で働く保健婦は,乳児から高齢者まで地域全体の健康管理をする役割を通して,医療,福祉と共同して保健活動を有効に機能させる必要がある。
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