発言席
ケアの時代に挑戦
鎌田 ケイ子
1,2
1東京都老人総合研究所
2全国老人ケア研究会
pp.845
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901245
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保健婦は誕生の歴史を辿るまでもなく,常に社会情勢に敏感に呼応した活動を求められてきました。現在,わが国で人口の高齢化が社会問題となっている情況を考えれば,保健婦活動の主軸は高齢化に対応するものでなくてはならないでしょう。問題は,高齢化社会のニーズに対して保健婦がどのような活動を行い,どのような役割を担うかを具体的に明らかにしていくことではないでしょうか。
平成9年に導入が予定されている公的介護保険は,老人保健・医療・福祉のシステムを根底から変えることになります。その変化を抜きに,これからの保健婦活動を考えられなくなります。言い換えますと,保健婦の未来はこの新しい体制の中に自らの役割をはっきりと定められるかにかかっているともいえます。
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