特集 保健活動とブレイクスルー—問題の原因探しからどうありたいかへ
地域づくり型活動計画と臨地実習の試み
黒田 裕子
1
,
加川 弘子
1
,
安斎 ひとみ
1
,
田口 裕香里
1
1福島県立総合衛生学院保健学科
pp.356-362
発行日 1995年5月10日
Published Date 1995/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901141
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はじめに
現代の健康問題は,成人病など日常生活習慣と深く関わっており,地域の専門職中心の活動では解決が困難です。ヘルスプロモーションでは,最終目的をそれぞれの地域でのよい暮らし(Well Being)として,健康は生活の資源であり,保健分野のみでは実現できないとしています。
これからの保健婦活動は,地域の人々と共によりよい暮らしをめざし,保健分野を越えた人々と共に活動を創りだしていくことが必要になります。保健婦側が地域の問題を見つけ解決策を立て実践する方法に加え,さらに住民と共にどうありたいか望ましい地域の姿を描き,実現に向けた活動を共に実践できる保健婦の養成が求められています。
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