特集 評価をとらえ直す—日常活動のモヤモヤから抜け出すために
保健婦活動の評価について
坂本 澄代
1
1福井県大野保健所
pp.367-369
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900924
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評価の問題
保健婦活動の評価は,「誰のために」「何のために」するのか。保健婦の存在を示すためか,行政官に保健婦の価値を認めさせる資料か,どれだけ住民の健康維持に役立っているかを保健婦が知るためか……,突き詰めると疑問ばかりである。
保健婦活動の評価とは,「住民に,疾病の予防,健康増進などに関して,どれだけプラスの影響を与え,住民が健康行動への変容をしたかを示すこと」1),すなわち,住民が保健婦活動の効果を感じてくれることであると,とりあえず私は考えている。しかし,住民が保健婦活動を公平に科学的に評価することなどありえないし,また,われわれも明確な評価の手段をまだ見出せずにいる。
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