特集 公衆衛生の経済学
保健婦(士)活動の経済的評価
川田 智恵子
1
1岡山大学医学部保健学科
pp.20-24
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902013
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保健婦(士)活動の経済的評価の意味
現在,保健婦(士)は多領域で活動しているが,なんといっても多いのは保健所,市町村つまり,狭義の地域保健行政の分野で,およそ22,000人(全体の80%弱)がこの分野で働いている.ここでは特に地域保健行政での保健婦(士)活動に注目して論を進めることにする.
保健婦(士)の任務は乳幼児から高齢者までの種々の健康状態にある人を対象として,1)家庭訪問を中心とした家族保健事業,2)各種の健康診断における保健指導,3)健康相談・電話相談,4)健康教育,5)地区組織活動など幅広い.このように地域住民の日常生活に直結した活動をしているというところに特徴がある.
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