特集 いま私たちに求められているもの
随想/私にとってのこの一年
保健婦活動と評価
中峯 由美子
1
1徳島県穴吹保健所
pp.1061
発行日 1987年12月10日
Published Date 1987/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207442
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昨年度,徳島県看護協会職能研修で「保健婦業務の計画と評価」をテーマに自分達の活動をもう一度冷静に考えてみる機会を得ることができました。保健婦活動は徳島県のみならずどこでも同じだと思いますが,忙しい毎日が繰り返され,ともすれば業務のための業務に終ってしまい,本来の目的がどこにあったかを見失う危険性も含まれています。
そこで,町村保健婦,保健所保健婦の意志統一をはかりながら本年度は自分達の活動を他のスタッフ,保健婦以外の人が見ても理解出来るような業務評価の仕方を学習しようということで,活動のあい間に作業を開始することにしました。しかし,保健婦業務全般にわたっての評価をするにしてはあまりにも広範囲で,荷が重すぎ,そこで何か良い方法はないものかと考え,今年度は,各自が特に力を入れて取り組んだ活動について「私はこんなにいい仕事をした」と言えるような,自信のある活動を評価しようということに落ち着きました。そのための方法としては,規格化された様式は一切使わず,各自が必要な情報を収集し図表化,文章化し資料を作成するという条件にしました(各種様式を作らなかった理由としては,人から与えられた様式を使った場合の欠点として,中味は埋まるのですがその内容まで自分のものとして読み取る力が弱い)。一応,4月〜9月までの半年分を中間評価し,計画が妥当か,活動方法,内容は誤ってないかを,考えながら資料作成に取りかかりました。
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