研究
ばね秤による乳児体重測定の正確性・安全性の検討
加藤 浩子
1
,
小山 恭子
1
,
瀧本 深雪
1
,
福原 訓子
1
,
棟方 純子
1
1青森県立青森高等看護学院
pp.313-320
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900912
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はじめに
私たちは乳児の家庭訪問実習で乳児の体重を測定する時に,ばね秤式体重計(以下,ばね秤とする)を用いてきた。その際,体重台のぐらつきや乳児の体動がみられ,ばね秤による体重測定の安全性に疑問を感じた。また,体重測定のため乳児を持ち上げた時の測定者の腕の震えや目盛のぶれもみられ,正確さに疑問を感じた。
乳児に限らず身体計測においては,まず計測値が正確であること,測定にあたっては安全であることが求められる。しかし,ばね秤による体重測定は果たしてこの条件を満たすことができるのだろうか。過去10数年における文献からはこの疑問の答えを見出すことはできなかった。
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