連載 保健婦による目のつけどころ—住宅改造・福祉機器導入に際して・4
コーディネーターと専門職の役割
土居 眞美
1
,
鳥海 房枝
2
1東京都北区非常勤理学
2東京都北区高齢福祉部
pp.322-329
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902867
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はじめに
高齢社会の到来に伴い,高齢者や障害者の生活を支えるために,地域ではさまざまな専門職(人)や福祉用具(物),デイサービス,ショートステイといった資源の整備が進められている。そして,たとえば人的サービスを提供する場合,チームとして関わることや関係者の連携は当然とされる。
しかし筆者は,利用できる資源を次々にとり込んだ結果,5種の専門職が18人も訪問している事例に関わったことがある。連携や話し合いといっても,この18人と家族・本人を含めた20人が一堂に会するのは現実的ではない。また,関わっているからといって,すべての人々が一堂に集まる必要もない。だからこそ,利用できる資源が増えれば,それらを効果的にとり入れ機能させる役割を担う人が不可欠になる。
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