連載 保健婦はおもしろい
保健婦23年をふり返って
鈴木 敦子
1
1宇都宮市民生部健康課
pp.752
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900756
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今年も新人の保健婦を迎える時期になりました。23年前,先輩のように20年,30年も働き続ける自信が全くない私でしたが,いつのまにか先輩は1人もいなくなってしまい,若さあふれる後輩を前にして,複雑な気持ちです。
行政の保健婦として,市民の身近な立場で家庭訪問,健康教育や相談などの仕事を通していろいろと人生の勉強をさせていただきました。時には一緒に悩んだり,また涙したこともあります。問題を持った家族の1人ひとりと関わっていく中でどうしてよいのかわからず,自信をなくし何度かやめようと考えたこともありました。しかし,多種多様な悩みを持つ市民と共に,保健婦としての自分があるとしみじみ感じています。
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