特集 保健所での精神障害者デイケア
社会復帰相談指導事業における保健婦の役割
徳野 加代子
1
,
田渕 房枝
1
,
辻 明美
1
,
青木 邦子
1
1京都市伏見保健所
pp.607-611
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900732
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はじめに
伏見保健所で,社会復帰相談指導事業(以下,デイケア)を始めて,7年間が経過した。この間,幾多の失敗を繰り返し,時には枠を踏み外しながらも,試行錯誤しながらデイケアを実施してきた。
私たち保健婦は,つねづね地区担当制による地域活動とケアの継続を,業務の基本であると考えている。このたび原稿依頼を受けたことを機に,改めて保健婦にとってデイケアとは何なのか,その中で果たしてきた役割とは何なのか,また,デイケアを利用する参加者(以下,メンバー)はデイケアをどのように受けとめ,どのように変化していったのかなどを考察し,地域で,とりわけ保健所で,保健婦が精神障害者を支えることの意義を考えてみたい。
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