研究
地域における育児支援の試み—「母と子のふれあい教室」を実施して
鈴垣 育子
1
,
門戸 和恵
2
,
比名 直代
2
,
小亀 正昭
2
1兵庫県明石保健所
2浜庫県三田保健所
pp.561-565
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900722
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はじめに
兵庫県の東南部にある三田市は,神戸および大阪の市街地から約30kmの圏域に位置し,近年,ニュータウンの開発,鉄道の複線電化,高速道路網の開通など,都市としての基盤整備が促進されたことから,大幅な人口増加をみている。三田市の人口は,平成3年10月1日現在,7万480人で,その増加率は,この5年間連続して日本一を示し,平成12年には15万人に達すると推定されている。
また,一世帯あたりの人員は平均3.30人,年齢階級別人口は30〜39歳が1万2057人(17.1%)で最も多く,次いで0〜9歳の1万1558人(16.4%),40〜49歳の1万1148人(15.8%),10〜19歳の1万656人(15.1%)である。このように人口の増加が,主として新規に開発されたニュータウン地区への比較的若い家族の転入によってもたらされており,地域のコミュニティが未成熟なこともあって,健康に対するさまざまな問題が起きてきている。
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