連載 保健婦日記・5
寿町のもう一つの顔
平間 チヨミ
1,2
1横浜市港北保健所
2前,中保健所
pp.160-161
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900652
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西成保健所で感じたこと
平成二年の夏に神戸での地域保健婦学術研究会の帰りに大阪市西成保健所分室(同分室は、釜ケ崎地区を担当している)へ立ち寄った。職員の方からオリエンテーションを受けた後、担当保健婦に地区を案内してもらった。地区概要は、さすがに「日雇い労働者の街代表」としての風格があり感心した。
山口医師(国立羽曳野病院、西成保健所嘱託)の説明中、来訪者の大阪市内の保健所保健婦から渡部幸子さんについて質問を受けた。評価基準は人によって異なるが、渡部さんがいつまでも同職種をはじめとする関連機関の人々や地区の住民たちの心に残っているのは、住民との協働活動があったからではないのか、保健婦活動の基本姿勢の大切さを改めて感じた。
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