発言席
保健婦活動の基本は臨床看護である
吉村 裕之
1
1石川県立総合看護専門学校
pp.673
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900553
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本年(平成四年度)のわが校の保健学科に入学した22名が,いま生き生きとして授業に臨んでいる姿はうれしい。ところでここ2〜3年特に気のつくことがある。それは保健婦を目指す者が年々増加しており,極めて狭き門になりつつあるということである。これはわが学校のみならず全国的な傾向ではなかろうか。いつの時代でもそうであるが,若い人たちの時代先取りの感覚は鋭い。深刻な看護婦不足の実態を熟知する彼女らが,看護婦からさらに保健婦へと進学する理由は,これらにかかわっている私どもにはよくわかる。きたるべき21世紀を目前にして,新時代のニーズに保健婦が質・量ともにこれに応えるものでなくてはいけない。そこで私自身の気にかかることを少し述べてみたい。
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