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3町合同,総勢150名の大リハビリ教室—北海道上湧別町で保健婦たちがよびかけ
木村 松夫
pp.585-588
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900534
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北海道上湧別町は,オホーツク海に面する湾曲した海岸線の中程に位置する人口6,700人の町である。5月も終わりに近づくといっせいに春かやってきて,ここ農村環境改善センターの体育館も,いつになく楽しげな雰囲気につつまれていた。
となりの遠軽町からのバスを降りるのは,車椅子や杖に頼ったお年寄りと介助者たち。3時間の行程をかけて到着した斜里町からのバスも,同様のお年寄りたちでいっぱいだ,各町で,障害をもったお年寄りを対象に実施しているリハビリ教室や,その利用者でつくるサークルが一堂に会して,行楽と交流をかねた合同のリハビリ教室をやろうというわけだ。しかも,遊びなからのリハビリテーション(アソビリテーション)の実技講習も行われるとあって,近隣の町から保健婦をはじめ,老人ホームの寮母,指導員,社協のヘルパー,ボランティア,病院の看護婦たちも集まって,総勢150名の画期的な一大イベントとなった。
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