連載 保健婦はおもしろい
保健婦活動は長い目で見て
野沢 秀子
1
1神奈川県小田原保健所真鶴支所
pp.574
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900531
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私がAさんに再会したのは今年の春,コミュニケーションの困難さを感じ,あるセミナーに参加した時でした。「私,誰だかわかります?中井町の『たのしくやせる会』の4回生で,お世話になりました」。4回生といえば昭和55年,10年ぶりの再会でした。思いがけない場所での再会でした。声をかけられてもすぐには思い出せない私でした。暫く話しているうちに「あの時」のことを思い出したのでした。
中井町は神奈川県の中央よりちょっと西によった人口約9000人の町で,当時,脳卒中死亡率が県下トップで,町は保健所,(財)ライフプランニングセンターのバックアップをうけて脳卒中半減運動を主題とした健康づくりに取り組んでいました。神奈川県はその拠点として中井保健ステーションをつくり,保健婦を1人駐在させたのでした。
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