PHOTO
このまちで暮らしてよかった—在宅ケアとすこやか住まい助成制度 東京都江戸川区福祉部すこやか熟年課住宅係
八木 保
pp.505-508
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900517
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
東京都江戸川区の「すこやか住まい助成制度」は,在宅ケアを推進するに当たって,お年寄りや障害托が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように,住まいの改造事業助成制度として平成2年10月から始まった。改造の申請手続きは住宅係へ電話連絡すれば,住宅係が申清者宅を訪問し相談しながら工事内容を決定する。この制度の特長は,介護の必要なお年寄りや身体障害苔(60歳以上)が,住んでいる家(持ち家のみが対象)を暮らしやすいように改造する場合,所得や改造内容(助成金の上限)に制限を設けなかったところにある。
江戸川区では,ねたきり熟年者の人たちに,毎月,激励手当(60歳以上で,1か月以上ねたきりの人,所得制限なし)を4万5000円支給していて,その手当受給の熟年者の介護者のために「介護激励事業」も実施している。毎日の介護のための疲れをいやし,リフレッシュを図ってもらうのが目的で,観劇会,1泊旅行などの8事業を行なっている(事業実施時には必要な人にはヘルパーの派遣もしている)。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.