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子どもとお年寄り、お互いに—“笑顔をあげる”ボランティア—東京都江戸川区 社会福祉法人「江東園」
八木 保
pp.857-860
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901654
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社会福祉法人江東園は,養護老人ホーム「江東園」,特別養護老人ホーム「リバーサイドグリーン」,高齢者在宅サービス(デイケア)センター「ふれあいの里」,そして「江戸川保育園」の4施設を同一敷地内に持つ総合福祉施設である。
玄関を入ると目の前が広い遊戯室(玄関ホール)となっている。その右手に保育園保育室があり,1〜5歳の子どもたちが年齢別にクラスに分けられているが,各々の教室やホールとの間に壁はない。朝9時を過ぎると2,3階の老人ホームにいるお年寄りやリハビリなどで通所している人たちがホールを囲むように集まってくる。毎朝行われる体操の時間だからだ。子どもたちがホールに整列し,元気一杯の朝のあいさつの後,音楽に合わせて職員自作の体操が始まる。お年寄りの中でも体力のある人たちは子どもたちに混ざって一緒に体操している。車いすの人たちも上半身だけ一緒に動かしたり,手拍子を取ったり。体操が終わると「交流」の時間になる。お年寄りたちとジャンケンゲームをしたり,ホール中を走り回ったり,お年寄りに抱っこしてもらう子どもたち。決して強制された交流ではなく,お年寄りと子どもたちのどちらにも自然な笑顔がこぼれている。
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