特集 外来機能はどうあるべきか
事例に見る外来機能
江戸川区医師会夜間診療所の現況
西平 守夫
1
1江戸川区医師会急病対策委員会
pp.392-394
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100206
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医師会夜間急病診療所(以下,夜間診療所)について現在までの状況,および将来像について述べてみたいと思う.
夜間診療所は,昭和47年に起きたいわゆる小児タライ回し事件をきっかけに,当時の寺尾悟会長の提言で,100名余りの協力会員の参加を得て,夜9時から夜中12時までの間の区民の急病に対しての初療を行うということで,東京都で初めての医師会立の夜間診療所として開設された.奇しくも,この年は江戸川区が世界で初めての古川親水公園を完成させた年で,当時の環境庁でも「区民の健康は環境から」という江戸川区の中里喜一区長の施策が大変話題になった.区民の健康のための行政の事業と,医師会の事業が偶然にも同じ年に行われたのを見ると,この年は江戸川区の環境元年ともいえる.
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