調査報告
1歳6か月健診指導用ビデオ制作顛末記
佐瀬 美恵子
1
1大阪市保健所
pp.386-389
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900483
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
プロジェクト・チーム結成
話しの起こりは,平成2年8月の1歳6か月健診のカンファレンスの後の保健婦・栄養士の溜め息から始まった。詳しくいえば4月の集団指導の開始時期からである。それ以前から1歳6か月健診時の保健指導体制には,常に胸の痛みがつきまとっていた。月1回の開催で,毎回130数名の来所者があり,十分な保健指導ができないと感じていたのである。「せめて2回に分けて健診が実施できないものか」という保健婦らの数年来の願いが実現可能になったのが4月である。
その時期とあいまって,個別指導に加え集団指導が開始された。それまでは,1歳6か月の動きたい盛りの子供と母親を,1つの部屋に集めて数十分間にわたり保健婦や栄養士の話を聞き続けるのは無理があり,指導の効果も望めないのではないかという見解のもとに,個別相談を重視してきた背景があった。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.