特集 保健婦がしばしば使う用語を考える
保健婦が使う用語の再考
岩永 俊博
1
,
岩澤 和子
2
1国立公衆衛生院疫学部
2国立公衆衛生看護学部
pp.7-10
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900399
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はじめに
普段の保健活動を進める時,目的の確認や方法の検討あるいはもっと日常的な打ち合わせなどで,その会話の中に実に様々な概念的な言葉を使っていることに気づく。そして時にはその概念は,それを使う人それぞれの使い方で聞く側に伝えられる。そこでは,使う側と聞く側とで,その意味や内容の確認がないまま,聞く側は自分なりの受け止め方で納得してしまう。その結果,その時点での話し合いはスムーズにいくのだが,具体的な実施の段階で戸惑いが生じたり,評価する段階で,評価の方法や評価指標を明確にできないことになる。
今回の特集は,そのような使われ方をしそうないくつかの概念について,現場で具体的な活動をしている保健婦に,それぞれがどのように捉えているか,あるいはどのような意味で使っているかなどということを提示していただき,みんなでじっくり考えてみようということである。
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