特集 地域における疾病管理と保健婦活動—感染症を中心として
結核集団感染の対応
桃井 満寿子
1
1京都府田辺保健所
pp.683-690
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900300
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はじめに
結核感染率が減少し,若年層の結核に対する免疫力の低下,結核に対する知識,感心のうすれ等に加え,住居や冷暖房の完備等生活環境の気密化等によって,1人の感染性結核患者によって集団感染を引き起こす事例が全国で報告されている。
当地でも同様に,前任地での女子短期大学寮でガフキー5号の女子学生,今回の公立高校2年でガフキー9号の男子生徒と結核集団感染を疑う事例に遭遇した。この事例の予防対策を実施するについて,今後保健所が行なうべき結核集団感染対策の種々の題を含んでいたので,保健婦の立場より考察した。
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