特集 公衆衛生と危機管理
結核の集団発生と対策に向けて
中川 喜幹
1
Yoshimasa NAKAGAWA
1
1元東京都術生局
pp.102-107
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207618
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■はじめに
平穏無事な日々が続くと,かつて世間を騒がせたもろもろの事件のことも忘れられ,社会の関心も薄れがちになるのは世の常であり,患者の減少に伴う結核や伝染病に対する関心の低下も例外ではない.
一般の住民の場合にはこれもある程度やむをえないとしても,公衆衛生活動に携わる者は,ひとたびこれらの疾病が多発した時の社会不安に的確に対応できるように,常に「治に居て乱を忘れず」の心構えを養っておくことが必要である.
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