特集 子供の成人病予防
親子栄養教室—塩分ひかえめクッキング
淡海 久江
1
,
小栗 澄江
1
,
斉藤 範子
1
1栃木県藤原町役場
pp.610-613
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900284
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はじめに
脳血管疾患の死亡をみると全国平均と比較して,栃木県はワースト1であったことから,脳卒中対策が進められてきた。藤原町においても昭和58〜62年の標準化死亡比は,栃木県内でワースト5という状況下にある。また当町における全死亡からみた脳血管疾患の割合は,昭和60年まで約25%と首位を占めている。
これらのことから,早期発見のための成人病検診受診勧奨,検診後の指導の徹底,高血圧教室などの脳卒中対策を実施してきた。しかし,脳卒中の予防は,やはり小さい頃からの食習慣および最小集団となる“家庭”での食生活が基本となるため,子供の頃からの減塩指導が家庭での減塩指導の実践に反映することを願い,昭和62年度より「親子栄養教室」を開催した。
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