特集 情報処理と保健婦活動
結核管理における電算化サーベイランスの利用
山田 祐子
1
1(財)結核予防会結核研究所疫学
pp.213-218
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900206
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
いま現在,全国レベルで保健所業務のOA化が進められ保健婦業務に密接に関係があるのは,電算化結核サーベイランスだと思います。
結核のサーベイランスは,「結核の流行および対策に関する情報の体系的かつ迅速な収集,解析,およびその結果の配布――対策のための情報活動」のように定義されています。結核対策は,予防から治療にわたって合理的な体系が確立されており,そのため評価も合理的な基準に基づいて行なうことが可能で,それが関連する範囲はきわめて広範であり,情報は複雑かつ豊富です。ここに結核サーベイランスにおける電算機利用の有効性が生じます。つまり,電算機システムの活用により,評価を従来よりも正確かつ精密にできるようになると期待されるのです。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.