特集 ニュー保健所構想とこれからの保健活動
住民のニーズに応える保健婦活動—ニュー保健所構想を受けて
西 三郎
1
1前東京都立大学
pp.120-125
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900193
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はじめに
「住民のニーズに応えると保健婦活動」という課題を与えられた。この課題の中で「ニーズ」の概念が不明確であり,「保健婦活動」という言葉も気になる。前者は,論文の中で私見を述べる。後者の「保健婦活動」は,保健婦による「保健活動」とどう違うのか。さらに「活動」,「業務」,「事業」,「サービス」さらに一部では「サービス活動」という新語までみられている。言葉の概念を大切にすることは重要である。いつも汗を流している保健婦に対して厳しいが,本来の業務が見えない中で,いたずらに汗を流しても,今日もよく働いたと自己満足している現状から脱却することはできず,概念は重要である。
しかし,ここでは論じない。なお,われわれ医師は「医師活動」という用い方はしていない。
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