連載 保健婦日記—住民が動きはじめた・1【新連載】
夜の健康学習会
門川 次子
1
1熊本県蘇陽町役場
pp.38-39
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900180
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夜の健康学習会
今、私は健康村長の依頼により夜の健康学習会の場である土戸地区公民館へ向かっています。台風のまっ真中風雨がひどくこわい思をしながら公民館に到着しました。「この地区の人たちは誰も来ていないのでは? 誰も来てなければ私が帰ればいいのだから」と道中自分をなぐさめながら来たのですが、どうでしょう。明かりのついた公民館には健康村長はじめ、沢山の人々が集まり、次々に「こんばんわ、お世話になります」と入って来ます。
八十歳のばあちゃんまでがこの雨風の中を歩いて来ています。「よくこの雨風の中をこられましたね」と話かけると「二〜三日前から気分がよくないんですよ」とのこと。血圧を測ると少し高めです。他の人がそれを聞きつけ「病院へ早く行った方がいいですよ」とアドバイスしてくれるのです。
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