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親子成人病検診―子供のときから規則正しい食生活を 静岡県藤枝市保健センター
八木 保
,
保健婦雑誌
pp.855-858
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900131
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このところ,間食の取り過ぎ,食べ過ぎ,運動不足による小児成人病の増加がクローズアップされ,その予防対策が急がれている。
藤枝市保健センターでは,昭和62年から40歳以以上を対象に基本健康診査をしたところ肥満,コレステロールの高い人が予想以上に多かった。成人病予防は子供のときからの生活習慣が大切であるが子供の食事を作っているのは母親。そこで母親と子供と一緒に検診をしてもらい,親子の関連性をみながら家族揃って成人病予防に関心をもって欲しいということで,昨年から,親子成人病検診を始めた。準備段階では,志太医師会(保健センターの隣)・医師会の保健婦と何回も打ち合わせを行なった。対象は5年生に決まり,人数がどれくらい集まるか不安はあったが,一応200組の予算を計上した。募集に際しては,小学校の養護教諭に主旨を説明し協力を求めた。日頃,子供たちの肥満,偏食に問題を感じていた養護教諭は肥満,偏食ぎみの子供を中心に積極的に声かけをしてくれた。その結果,600組の応募があり,急遽,補正予算をたてたという。その検診結果は,1枚の報告書にまとめられ検診を受けなかった子供にも学校を通じて配られた。
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